羽生田鉄工所のコンポジットセンターがどのような組織であるか、また、いかにして現在に至ったかについての大まかなタイムラインです。
オートクレーブ(AC)は、圧力容器内のガス圧・温度を制御する装置であり、羽生田鉄工所の得意分野。しかしながら、苦労して開発を進めなんとか完成。
CFRPを成形するためのオートクレーブを作るならCFRPのことをしっかりと理解しておかなければならないという考えから、成形技術の検証、研究開発用のオートクレーブを設置し、独自のトライアンドエラーを開始する。

「オートクレーブは高い。」「そんなに大きい設備はいらない。」「しかしながら必要ではある。」このような声に応えるべく、比較的廉価となる小型のオートクレーブを標準品として開発し販売を開始した。
航空分野でCFRPの黎明期より現場でCFRPの成形の成形技術を作り、磨いて来た小塩技術顧問より、オートクレーブおよびCFRPに成形技術に関する指南を受け始める。
DANDELIONを導入した工業試験場等をはじめ、外部講師として基礎セミナーの受託を開始。
Boeing社のサプライチェーンにおいて、オートクレーブ成形時の機材に求められる"D6-49327"スペックを満たす技術力とノウハウを得るため、既存設備の改造を実施、非公式ではあるが達成できることを確認。
CFRPのオートクレーブ成形体験を主体として、CFRPの実体を捉えることを促進するための基礎セミナーを開始し、不定期にて開催。詳しくはこちら。

「CFRPのハードルを下げる。」をテーマとして、CFRPの設計・生産技術開発、試作・調達サポート、情報発信、教育等を実施するコンポジットセンターを設立。当初は専業1名、兼業2名体制。
九州工業大学人工衛星「てんこう」の構造用パネル供給および、熱可塑性材料開発への協力。
CFRPの情報収集を助けること、CFRPの学習を促すことを目的としたメディアの設立。中身はコンポジットセンターが監修し、有用と思われる情報を発信する。更新は不定期。サイトはこちら。
トポロジー最適化CFRPの設計と航空機への適用のテーマでJAXA航空技術イノベーションチャレンジにおいてF/S実施団体として採択。詳細はJAXAウェブサイト
CFRP設計に習熟した石川源技術顧問より、一般工業におけるCFRP設計、ものづくりの面についての指導を受け始める。
トポロジー最適化CFRPの研究成果に関する記事がJEC Magazine no.131に掲載される。タイトル:Designing CFRP structure with the aid of topology optimization]
CFRP市場への入り口にアクセスする際、あるいは産業との関わりを持つためのハードルを下げることで、CFRP「も」使ったものづくりを促進するためのプラットフォームを設立。
詳しくはこちら。
以上のほかにも、様々な活動をしていますが、スペースの都合で割愛しています。ここに書いていないこと以外にも、我々にできることは数多くありますので、CFRPのことで気になることがあれば「こんなことができないか?」等について、まずはお問い合わせいただければ幸いです。